イギリスウェールズアベリストウィスという町に留学してきて3週間。
今回は念願の「Les Miserable」ロンドン感想ブログです。
私はレミゼが大好きでかれこれ3回見ていますがその時のブログがこちら。
この時に好きと言っていたシーンは変わることないからこれと同じく、書いていこうかなと思います。特に英語と日本語の比較で。
まず行こうとしたきっかけ。
先週の月曜日に来週の月曜がバンクホリデーで3連休であることを知る。そもそもアベリストウィスはロンドンから5時間半*1の隣はアイルランドが見えるかなぐらいのガイドブックにも載っていない田舎町なのですが、連休を利用して二泊三日のロンドン旅行に行こうとしたんです。
まぁ、行くメンツとか諸々トラブルとかあいながらもなんとか近いホテルを予約。そして私はそのメンツに言ったんです。
「レミゼに行きたい。」
まぁ1万円以上する舞台だ。誰か同行を募るのはさすがに申し訳ない。Wi-Fiも持たない未成年外国人女子学生が1人でロンドンの夜の町ピカデリーサーカスに出ることを許してほしい。
そんなこんなで親に話したら過保護な親は激怒。タクシーでラッセル公園近くのホテルに帰るよう強く勧められた。
正直、レミゼによってミュージカルに興味を持ってこの学部のこの研究を志したのだ。ブロードウェイじゃなくてレミゼはロンドンが本場である。次いつロンドンに来れるか分からない。今のうちに言っておきたい。
そんなこんなで許可が出たためレミゼに行ってきた。
https://funlondon.londontheatredirect.com/musical/197/les-miserables-tickets.aspx
事前にチケットはここで予約。
クイーンズシアターは3階まであるらしい。好きな席を選んで、名前を(もちろん英語で)入力。
ここのサイトだとBox Office Collectionというのしかないがそれは単なる「劇場受け取り」である。そこの場所でメールを見せたらチケットを渡してもらえる。
私は当日は留学先のアベリストウィスから電車で5時間かけてオックスフォードへいき、1時間かけてロンドンメリルボーンへ。メリルボーンからベイカーストリートへいき、私はそこでWi-Fiを受け取りホームズ博物館に行き、31で夕食代わりのアイスを食べ、ベイカーストリートから初めてのロンドン地下鉄に1人で乗りピカデリーサーカスへ。
ピカデリーサーカスは賑やかな町だ。
ロンドンでは真ん中ぐらいに位置している。
地下鉄のピカデリサーカス駅、そこから横に曲がってしばらく歩いたところにレミゼラブルの大きい広告がある。感動で泣きそうになる。
そして、すぐにわかる受け取り口でメールを見せてチケット(3段重ねなんだけどほんと日本の住所と名前が印刷されているのは泣く)を受け取る。これが結構分厚い。そして持ち物検査を受けてグッズなのだが…この人とことん留学しておきながら英語力には疎い。しかも目も悪い。スマホで取って拡大してプログラムかなーと思うもののそれが楽譜だったりする。本当にごめんなさい。
とりあえずグッズはまずは4.5£のプログラム4冊と8£のキーホルダー2個。
私は2階席だったのだが驚いたことに自由に撮影OKなのだ。いや、撮影しても咎められなかっただけなのかもしれないが博多座だったらまずこういうことはない。ありがたいことに動画も自撮りもさせて頂いた。
そしてもう1つ驚いたことが撮影録音不可の案内がない。
「紳士淑女の皆様お楽しみください」みたいな(当然英語のアナウンスが流れてそれから暗くなって音楽がなる)。さすがイギリス。
ではここからもうざっとレミゼの比較しながらの感想をまとめていきたいと思います。
まずこれ「新演出」じゃない。かなり昔の旧演出の方なんだなって気づいたのが1番最初でした。
Les Misérables - Queen's Theatre
ACT ONE
Prologue:1815,Digne
オーケストラの演奏が始まる。囚人がうたうまでの間にステージに1815年という文字とDigneという地名が出てくる。
PROLOGE(The Company)
新演出ではおなじみ最初の囚人のシーンではみんなで舟をこぐがそんなことはしない。薄汚れた囚人服で労働に励むのだがそれぞれ別に拘束されているわけでもなく道具もないのに体で表現しているところがすごいと思った。体でフリーで観客の方が今何をしているシーンなのか感じ取る。「コジャー」ぐらい歌っているのかなと思ったら今更ながら「Look down」って歌っていることを知る。
ジャベールも変わらずかっこいいがバルジャンの囚人番号「24653」あ日本語「にーよんろくごーさん」なのに英語なのがなるほどと思った。
それから黄色い仮釈放の紙を渡されてオン・マイ・オウンのメロディーで自由なんだと歌って軽快な囚人の最初のメロディーが流れてくる。
舞台は基本的に日本と違って回っていくスタイル、円を描くようにして農民が農作業に励む中入るバルジャン、そして拒絶されるバルジャン。そしてまたステージが回転して宿屋につくバルジャン、「部屋はいっぱいなんだよ」と言われるバルジャン。そしてカフェソングのメロディーで神父に連れられるバルジャン、盗んだと高らかに歌うバルジャン。そしてどこかのメロディーで訴えられるけどこれもさしあげたのにとカフェソングのメロディーで歌われる。
SOLILOQUY(Valjean)
独白。
ここ難しいけどバルジャンの最大の見せ場の一つだと思う。
私日本語歌詞で好きなのが「ジャンバルジャンの世界ジャンバルジャンは死んで生まれ変わるのだ~」っていう独白の最後の歌詞なんだけど、英語だと「I'll escape now from the world From the world of Jean Valjean Jean Valjean is nothing now Another story must begin!」という風になっているのがまた興味深い。
正直ここの場面は英語は聞き取りにくかったな。
で、拍手喝采でワン・デイ・モアのメロディーと「Les Miserable」というタイトルが出てきて幕が上がる。
1823,Montreuil-Sur-Mer
AT THE END OF THE DAY(Unemployed and factory workers)
ここの演出も結構違った。
飢えを結構ステージの前まで来て表現していたなっていう印象。でもここはメロディーが印象的だったからな。
それからステージが回転して工場に、ファンテーヌについてうわさ話をし始める工場労働者。左の方にファンテーヌは座っていて手紙を取り上げられてけんかになり、バルジャンが工場長に止めさせる。
ここで思ったのが想像以上に工場長がスケベというかいやらしかったなと。日本でこんなんじゃなかったかなって…。それはやっぱり欧米人独特のものじゃないかなという風に感じられた。うん、日本より迫力があった。
I DREAMED A DREAM(Fantine)
これはファンテーヌの一番の見せ場の曲。
日本語と照らし合わせながらとか思うと「世界は歌、歌にときめいた、夢だはもう今は~」という歌詞があるんだけどそこにexitingという言葉が入っていたのが驚きだった。「And the world was a song,And the song was exciting.There was a time when it all went wrong...」ってい感じにね。
「夢を見ていたわ~」が本当に「I dreamed a dream~」なんだなって。あとそれからやっぱり最後の消え入りそうながらも長く伸ばすところ本当に好き。
LOVERY LADIES(Ladies and cliants)
意外とこれ、ほんと欧米っていうかイギリスかは知らないけどどういう感じなのかよくわかった歌だった。
新演出版は左なんだけどこれは娼婦真ん中だった。
日本に比べていやらしかったっていうかそういうのが格段に上がっているなとふと感じさせられた一曲だった。それでやっぱり感じたのは日本人とは違うんだなって、そういうのあまり笑ったりしないけどちょっと感じさせられたシーンだった。
個人的には想像以上に髪の毛売りとかがしわくしゃのおばあさんだったなという印象を受けた。
それから男とトラブルになったファンテーヌ、そしてジャベールがやってきて娘がいるから助けてほしいというがその時バルジャンが助けてくれる。
ファンテーヌがあなたは工場で私を助けてくれなかったじゃないというところも好き。
それから荷車が倒れてそれを持ち上げることでジャベールが疑い始める。「奇跡を起こしたあなたのような男を1人知ってます~」というところが「I have only known one other Who can do what you have done~」であ、英語とまんまだなと思った。
WHO AM I?(Valjean)
この曲は「名乗れば牢獄黙って言っても地獄」って歌うんだけど「If I speak, I am condemned. If I stay silent, I am damned!」って歌っているのがなるほどと思った。
ここはワン・デイ・モアのメロディーが使われているんだけどここはフランスの赤白青のトリコロールなのが結構暗い舞台の中ではっきり見えたなって思った。
それから病院でコゼットを心配するファンテーヌ、この時のメロディーが好き。最後はオン・マイ・オウンのメロディーだったかな。
死んだらすごく光が当たるのでわかりやすい。
COME TO ME(Fantine and Valjean)
レミゼの中で1番の男二人の二重奏ではほんとに見せ場なところ。捕まえに来るジャベールと猶予が欲しいというバルジャン。日本語でもここは聞き取りづらいのに英語だと加えてジャベールとバルジャンの言うことがかみ合わないから難しい。でも結構一定の距離を保ったまま日本に比べてそんな対立が少なかったような―?とりあえずあまり覚えていないのが悲しいかな?
CASTLE ON A CLOUD(Cossettte)
ステージの円盤が変わってかわいくて小さい女の子が出てくる。多分知られているっていうか看板もそうだしポスターもそうだし…。
相変わらず可愛かった。あとなんだろう…「There is a castle on a cloud, I like to go there in my sleep」って日本語歌詞だと「あの雲の上にお城があるのよ~」っとここまでしか歌えないのに英語だとここまではいるんだなって。でも結構自分が知っている歌詞と英語や照らし合わせるのが難しかった。
あとは「白いドレスの人歌う子守歌私にねぇ囁くの『ねぇ、コゼット、愛している』と~」という歌詞があるんだけど「There is a lady all in white, Holds me and sings a lullaby, She's nice to see and she's soft to touch, She says "Cosette, I love you very much."」…、うん、こりゃわからんわ。
今から思えば「皆楽しくて誰も泣かないわ~」が「I know a place where no one's lost,
I know a place where no one cries~」、今更英語歌詞見たらわかる気もする。
で、マダム・テナルディエが出てくるんだけどここからイギリス人特有っていうか日本以外のレミゼを初めて見たからな。
出てきた瞬間観衆から笑いが出てくるし、コゼットにつらく当たってエポニーヌは可愛がってて結構笑っていて日本じゃこんなことないなって思ってた。
1823,Monfermeil
MASTER OF THE HOUSE(Thenardier, hia wife and costomers)
ここも結構笑いが取れててすごいなって思った。
宿屋のところはそんなに日本とは変わらなかったけどやっぱり痛快だったし日本と比べて意外とマダム・テナルディエが大人しかったっていう…いや大人しくないわ。でもマダム・テナルディエがテナルディエが浮気しているとキスして頬を殴ったり、マダム・テナルディエが他の男と話しているとテナルディエが引き離しているシーンは日本で見られたような気がしない。
バルジャンが森の中で名前を見つけたらコゼットだと見つけて喜んで帰って驚くテナルディエ夫妻。ここのメロディーはワン・デイ・モアのメロディーだったと思うけど…。テナルディエ夫妻がファンテーヌが死んだってことにあからさまに驚いて何を言っても聞く耳持たないバルジャン。
THENARDIER WALTZ(M. and Mme. Thenardier and Valjean)
ここも結構笑いがとれていたな。
なんだろう…すごく白々しいことには変わりないんだけどね。でも、コゼットを言い間違えたり、あとテナルディエはいいのに夫人の方がもっとお金を巻き上げたり、怒りながらバルジャンがお金を置いて2人がしばらくして大喜びしてステージが回るとバルジャンとコゼットが仲良さそうに歩いていく。
私はここの軽快な宿屋のメロディーがすごく好き。
1832,Paris
LOOK DOWN(Gavroche and the beggars)
10 years laterの文字が出てくる。
日本よりもここで驚いたのはセット。上には橋のようなのがあって結構くっつけるタイプのセットだった。
「した向け乞食を見ろ~」って今更ながら日本と同じ歌詞なんだなって思った。
あとガブローシュが出てくるんだけどガブローシュが「ヴィウラフランス」っていうところがすきだったのに旧演出だと「Follow me! Follow me!」だったのはびっくり。
え、ここで結構記憶に新しいのがエポニーヌが痴漢されそうになって振り払うところかな。
「分かってないのね」って「Little he knows! Little he sees!」って歌うのがまた切なかったな。
それからマリウスと話しているがコゼットがぶつかって恋に落ちるところを見てしまうエポニーヌ。そしてコゼットを連れ出したバルジャンだと気づくテナルディエ。そしてエポニーヌが橋の上から「ジャベール」っていうところがかっこよかった。
そしてジャベールがやってくるとバルジャンとコゼットが気付けばいなくなっている。テナルディエが告げ口してついでにお金っていうのが笑えたわ。
STARS(Javert)
あ、そっかここでだっけ。みたいな(ひどい)。
なんかここ英語と日本語を照らし合わせるのが難しくてさ、少なくて申し訳ない。
あ、空で星がキラキラしていて最後は前の方に出てきてくれたよ。
そこからセットから顔を出して歌うガブローシュ。
またエポニーヌも同様にセットに腰を腰を下ろしてコゼットについて歌う。
マリウスが見つけて見つけ出してほしいとエポニーヌに頼むが何とかそれを拒否しようとするエポニーヌ。
RED AND BLACK(Enjolras, Marious and the students)
セットが回ってまた今度はなんか階段のあるセットが出てくる。
すごく和気あいあいとしているところに夢見心地のマリウスが入ってくる。あのマリウスが恋したんだっていうメロディーは変わらずに好きだなぁ。
個人的にはたまり場の上でガブローシュが「聞いて!!」みたいに何回も往復して「General Lamarque is dead」っていうところが好きです。
それから静寂になって、盛り上がっていくっていうところは日本とそんなに変わらないかなー。
あと日本だと「さぁみんな!街へ出ていこう~」って、さあみんな!とか市民は立つ!とかそういうところ好き。
DO YOU HEAR THE PEOPLE SING?(Enjolras, the students and the citizens)
立ち上がろうと盛り上がっているところ一番上に立っているアンジョルラスが手を上にあげて制止して盛り上がりをいったん落ち着かせるかのように「Do you hear the people sing? Singing a song of angry men?」と歌い始まる。
ここすごく好きだったんだよなー。なんかロンドンで初めて本物に出会えたような気がしてめちゃくちゃ興奮した。
民衆も巻き込んでぐるぐる回ってこの歌を歌っていくところは相変わらず大好き。
『Les Misérables』歌唱披露 ♪ABCカフェ~♪民衆の歌
この上山アンジョルラスの歌い方かなー。
ホント好きなんです。
それから途中でマリウスがコゼットをつかまえるんだよね。見つけ出してほしいって…エポニーヌはマリウスが好きだから断れない。
IN MY LIFE(Cossete, Valjean, Marious and Eponine)
門の中で歌うコゼット。
ロンドンでのコゼットは初めましてだったけどどちらかといえば白人の人じゃなかったからかな?浮き世離れしているお嬢様というよりかはきちんと考えられる人のイメージがあった。
バルジャンはその気も知らないけど…。
マリウスが喜んでエポニーヌを高く抱っこしてぐるぐるする。
A HEART FULL OF LOVE(Cossete, Marious and Eponine)
やはりなんかエポニーヌがすごいなって思っていた日本と違ってすごくここは3人の歌唱力の均衡がとれていたと思う。
不審者が入ってきたんだよもっと警戒しようぜコゼットちゃん?
ここはラストのの3重唱がとても美しいところではあるんだけど今の日本は誰かが小さいんだよな…。
そしてエポニーヌの父親テナルディエが盗賊とやってきてエポニーヌが必死にかばって声を上げるのは変わらないけど性的な嫌がらせをしているところはイギリスだけかなぁ?日本ではそんなにいやらしくなかった気がした。
そしてそれをコゼットがかばいバルジャンが勘違いする。
ONE DAY MORE(The Company)
1幕最後の名曲。
これはイギリスと日本じゃ大きく違うっていうか単に旧演出と新演出の違いかしら?
これはコゼットとバルジャンが上手でおそらく赤のライトで照らされたところにいる。そしてマリウスが青いライトにやってきてコゼットとマリウスは分かれる。
バルジャンと反対のところにエポニーヌがよってきて…っていうか!マリウスってこのワンデイモアの時はエポニーヌに寄り添ってあげるんだねなんて優しいの。
そしてやはりここは「But he never saw me there! 」って、日本語なら「目もくれないわ」っていうところがエポニーヌの最大の見せ場だからね。
そしてアンジョルラスが歌いだすとマリウスのほうが離れてしまう。
それで新演出版は上手と下手に窓があり、テナルディエ夫妻とコゼットバルジャンはそこにいたと思うんだけどテナルディエ夫妻の登場はステージ下からなんだよね。
最後に新演出版は民衆が歩いてくるところが四角形で横に進み縦に進むというスタイルをとっているけれど旧演出はV字型だったところも記憶に新しいところ。
私が最後に好きな歌詞が「明日にはわかる神のみ心が朝が明日が来れば」という歌詞なのだが「Tomorrow we'll discover What our God in Heaven has in store! One more dawn One more day One day more!」のところかな?
直訳すると「明日には我々は天国の神が店に何を持っているのか発見するでしょう、あと1つの夜明けが、あと1日、あともう1日」。
ここの歌詞と足踏みと思いっきりはたとこぶしを突き上げるところはやはり泣きました。
「ONE DAY MORE」とは名前の通りあと1日っていう意味なんだけど
- バルジャン…今日もまた1日生き延びた、明日生き延びられるか確証はない
- マリウス…明日は革命に行く、明日もコゼットに会える保証はない
- コゼット…明日はバルジャンと国を出る、明日もマリウスに会える保証はない
- エポニーヌ…自分の恋する相手は好きな人は別れてしまう、あと1日の我慢
- アンジョルラス…革命まであと1日
主要キャストでこんな感じだからぜひ英語の歌詞でこの人にとっては「ONE DAY MORE」(あと1日)にどんな意味があるのかを考えてみてほしい。
ロンドン終わってスマホを見てとりあえず仲間に1幕が終わったと連絡を入れ、売店でプログラムを買い足した。
めちゃくちゃ楽しんでるとお伝えしタクシーの手配はまだしていないとのこと。オックスフォードから帰ってきてどこか観光しているかと思ったらウェストミンスターのほうにいるらしい。
ACT TOW
バリケードを作ろうと民衆が集まってくるところから2幕はスタート。
ON MY OWN(Eponine)
夜になって歌いだすエポニーヌ。
歌詞はすごく恋に悩む少女と町に対する描写がすごく美しい歌。
個人的には「And now the night is near, Now I can make believe he's here.」、街は眠り私は目覚める~というところが好き。
「I love him, But when the night is over, He is gone, The river's just a river. Without him, The world around me changes. The trees are bare and everywhere The streets are full of strangers.」ここの「愛しているでも夜明けにはいない」とかほんとにすごかった。
ここでエポニーヌがバリケード見ながらはけ、ジャベールがやってきてガブローシュが日本語なら「どんなもんさ」ってウィンクかます可愛らしいところもイギリスは相当かわいかった。もうキュートすぎて言葉が出ない。そうこうしていたらエポニーヌが撃たれてしまう。
相変わらず早い。銃弾2発目か3発目よね?毎回死ぬの早ってなるわ…
A LITTLE FALL OF RAIN(Eponine and Marius)
そして雨は花育てるっていう印象的な歌詞があるんですけど「And rain... Will make the flowers grow... 」って2人でそっと歌い上げるところはやはり感動ですよね。
そしてやはり照明はファンテーヌの光と同じく死んだ瞬間初めて暗い舞台だからどんな顔をしているかがよくわかるんですよね…留学中誰がオペラグラスなんか持ってきているのか。
それからアンジョルラスも彼女が最初の死亡者だって追悼するところも好きです。
おそらくここで記憶が確かだとバルジャンが合流し、逃がすんだけどえー!?何で上手(右側)で逃がすの!?日本左側だから今回右にチケット取ったんだよ(レミゼのチケットの取り方はいつもこのシーンによって決めます)。
まぁ銃は3発かな?
DRINK WITH ME TO DAYS GONE BY(Grantaire, students and women)
コゼットを好きとはいえエポニーヌが自分をかばって死んだことのショックって相当大きかったんでしょうね。アンジョルラスがマリウスに少し休めと言います。
日本語歌詞は「過ぎた日に乾杯人生に乾杯~」なんですけど英語だと「Drink with me to days gone by Sing with me the songs we knew」これだけだと「おそらく過ぎた日に乾杯、知っている歌を共に歌おう」だと思うんですけどね~。
当然マリウスは休めと言われたから休んでいるわけで…。
BRING HIM HOME(Valjean)
申し訳ないんですけど日本ってそんなにキリスト教が浸透しているとは思えないんですよね。その反対にイギリスはキリスト教が浸透している国。
この曲の根底にあるのはやはりキリスト教信仰であることには間違いないわけで…それがやはり日本に比べて色濃く出ていた曲だなと感じました。
基本的に暗い照明が続くレミゼではありますがこの曲は信仰のためかすごく光がよく当たっていたなと。本当に最後の「Bring him home」は泣きました。
市民はこない、女たちは危ないから戻れって言って戦いなんだけど。
ここからがちょっと私にはものすごく残酷なシーンに思えてならなったんだよね。
基本的に円形のステージで回転するタイプなんだけど、まずはガブローシュが殺されるシーン。
なんだろう…新演出版では基本的に旗を突き上げて一発で殺されると思うんだけどガブローシュは学生の制止を振り切って弾丸集めをして軍の銃弾に倒れるんだけど歌っている時に一発目、二発目で最後歌っている時に三発目で息絶えてしまうっていう…まさかここまで残酷とは思わなくて目を疑ったわ。
歌っているけど、銃で撃たれても歌っているけど1回で即死じゃなくて3回目で死ぬのは…結構つらかった。
それからはもうABCカフェのメロディーに合わせて学生たちが倒れていくんだけど旗を振っているアンジョルラスが死んだ時も2発だったな…なんで1回で死なせてくれないの見ているこっちはきついわ。
そしてみんな死んだあとバルジャンはマリウスを運びジャベールは死体にバルジャンがいないことを知るのはいつも通りで…。
DOG EATS DOG(Thenardier)
テナルディエのソロ。基本的にこのお話はマダム・テナルディエ以外おそらく全員ソロあるのでは…?バルジャン、ジャベール、ファンテーヌ、エポニーヌ、マリウス、テナルディエ…アンジョルラスとコゼットは途中でアンサンブルか他のキャストも含むもんな。
ここでまぁ、宝物探しをしてマリウスから盗んでバルジャンを見て驚いて逃げていくのは変わらないよね。
そしてそこでバルジャンとジャベールがやってきてずっと「鉄格子にぶち込む」ことが夢だったバルジャンを摑まえることが出来なかったことでジャベールの正義が揺らぎ始めるのもいつも通りだよね。
SOLILOQUY(Javert)
英語だと表題はバルジャンの時と変わらないよね。ここの表現方法はどうだったんだろう、日本が分からないんだけどイギリスは橋の上にいて後ろが水しぶきをはげて映像だけで水が上に上がっていく様子でそこからステージ上にいる人が沈んでいくように表現していたな。
TURNING(Women)
これはもう「死ぬことを教えない」ってどこの部分か分からなかったんだけど「No one ever told them That a summer day can kill」かな?誰も夏の日差しでは殺されるとは教えないっていうところかな?
あと意外に日本では「Turning, turning, turning through the years Minutes into hours and the hours into years」がどうやって表現されているか分からなかったな。1年前に書いたブログ全く分からないし…。
EMPTY CHAIRS AT EMPTY TABLES(Marius)
結構悲痛だった…ここは。
っていうかさ、幽霊が表れるんだけどイギリスだと何か消えるっていうより後ろに下がっただけではないのですか?
「Oh my friends, my friends, don't ask me What your sacrifice was for Empty chairs at empty tables Where my friends will sing no more」ここはやはりちょっと本当に悲痛な叫びが伝わってきた。そもそも空の椅子と空のテーブルってタイトルからして…。
まぁ、そんなマリウスをコゼットが支えるところは変わらないよねー。
マリウスが感謝して、打ち明けて誰にも言わないでほしいと言って約束するところもまぁ変わらないと。
WEDDING CHORALE(Guests)
私ここの最初の音楽が好きなんだよね。「Ring out the bells Upon this day of days! May all the angels Of the Lord above In jubilation Sing their songs of praise! And crown this Blessed time with Peace and love」ここのところ。
まぁテナルディエ夫妻が出てきて巻き上げるところも変わらないしかなり笑いがとれていたのでは?
そしてやはりここで宿屋のリズムで(他の男と踊るコゼットを引き寄せ)「As for you, take this too! God forgive the things that we do. Come my love, come Cosette, This day's blessings are not over yet!」っていうところは日本と同じく好きだったな。
BEGGARS AT THE FEAST(M. and Mme. Thenardier)
残された2人ですねー、また相変わらずの2人の悪だくみですがお客さんもよく笑っているのがすごく印象的でしたね。
教会にいるバルジャンなんだけど、 「Bring him home」のところが今回は「Bring me home」なんだよね。でも彼を家に帰してほしいじゃない、今度は自分を天国に連れて行ってほしい。
そこでファンテーヌが日本語だと「讃えますわコゼット愛された~」って続くところは「M'sieur, I bless your name M'sieur, lay down your burden You raised my child in love And you will be with god」っていうところもよく似ていた。そこでコゼットとマリウスがやってきて引き留めるんだけどそこではファンテーヌは見えない。そしてバルジャンは死んだら読むようにと渡してエポニーヌもやってくる。
ここら辺は変わらないけど、最後のしめ方は日本は「幸せの世界に縁などない」が「誰かを愛することは神様のお傍にいることだ」というところが「To love another person Is to see the face of God!」と「誰かを愛することは神様の顔を見ることだ」となっているのが興味深い。
FINALE(The Company)
やっぱり感動した。
ここは日本語歌詞を知らなきゃわからないかもしれないけどひたすら民衆の唄の替え歌なんだよね。
ここはやっぱり「彼ら種の国で自由に生きる武器屋鍬を取り剣を捨てる鎖は切れて皆救われる」と「They will live again in freedom In the garden of the Lord. They will walk behind the plough-share, They will put away the sword. The chain will be broken And all men will have their reward.」ここのところかな、好きなのは。
最後はやはり歌詞で楽しんでほしいな。
Will you join in our crusade?
Who will be strong and stand with me?
Somewhere beyond the barricade
Is there a world you long to see?
Do you hear the people sing?
Say, do you hear the distant drums?
It is the future that they bring
When tomorrow comes...
Tomorrow comes!
さすがにいつも通りの公演らしくカーテンコールが多いということもなく(笑)。
私はトイレに行き、もう二度と来れないかもしれない劇場を楽しんでました。
ちなみに夜もとてもきれいなんだよね。
最後に、やはり今の私に本場のレミゼを楽しめたことは本当に幸せなことでした。やはり英語の歌詞は日本語とも違うしダブルキャストじゃなくてやはり1人がずっと演じて研究生みたいな形で次のキャストが養成されるのでシステムも違う。そしていつも通りの公演だから慣れているなと。
またロンドンに行けるものなら行きたいな。そんな平成最後の夏でした。
Do you hear the people sing?
Singing a song of angry men?
It is the music of a people
Who will not be slaves again!
When the beating of your heart
Echoes the beating of the drums
There is a life about to start
When tomorrow comes!
(5300字ぐらいの前回に比べても14000で結構書いたはずだよ?)